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過去10年で最強だったインデックスファンドは?

投信観測所

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新NISA(少額投資非課税制度)が今年1月に始まってから約半年がたち、比較的運用コストの低いインデックス型(指数連動型)ファンドへの資金流入が続いている。過去10年間ではどの指数に連動するインデックス型が「最強」だったか、10年リターン(分配金再投資ベース)でランキングしてみた。

対象にしたのは、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF、DC専用を除く)のうちのインデックス型。上位10本はすべて米国株や先進国株を対象にした指数に連動するファンドだった。1位はブラックロック・ジャパンが運用する「iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」で、2024年5月末時点の10年リターンは366.2%(図1)。同ファンドは米S&P500種株価指数(配当込み、円建て)に連動する運用成果を目指す。

この指数に連動するファンドが「最強」だったのは、S&P500を構成する米トップ企業の株価の値上がりだけが理由ではない。現地通貨ベースで見ると、米ドル建ての配当込みS&P500は過去10年の上昇率が230%程度にとどまる(図2)。このファンドがもともとの指数の上昇率を大きく上回る運用成績になったのは、直近の2〜3年で外国為替相場が円安・米ドル高になったことで相乗的にリターンが膨らんだためとみられる。

現地通貨ベースのリターンなら、円建ての日本株ファンドも負けていない。トップ10には入らなかったものの、日経平均株価に連動するインデックス型で10年リターンが最も高かったのは、「ニッセイ日経225インデックスファンド」の209.1%。図2のチャートが示しているように、配当込みS&P500(米ドル建て)に引けを取らない運用成績を上げた。

今回ランクインしたファンドでは、3〜8位に米ダウ工業株30種平均への連動型が並んだ。同じ指数に連動するこの6本の10年リターンを比べると、最高(3位の312.4%)と最低(8位の292.4%)で20ポイントの開きがあった。原則として、同じ指数に連動するなら実質信託報酬などの運用コストが低いファンドのほうが有利になる。特に長期間の投資をする場合はパフォーマンスの差につながりやすい。

(QUICK資産運用研究所 近藤拓人)

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